夢グループ石田社長激白、公取委から排除命令をもらった「痛恨のシルク商品」【2chなんJまとめ】

佐藤 壮太をフォローする
経済・社会
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2023年12月31日 10:00

 32年前頃、僕は香港や中国でシルク商品の販売をしていました。パジャマやシャツ、トランクスなどいろんなシルク商品を販売して参りましたが、特によく売れた商品のなかにシルクの靴下がありました。

 1足290円。安いでしょ~! 確か何千万足かは売ったと思います。ところがです。前回、お話ししたトランクスのようにこのシルク靴下にもまた、クレームがいっぱい来ちゃったんです。

 いちばん多かったのは「履いてみたけど穴があいちゃった」というお声。これには明らかな落ち度がありました。シルク靴下は中国の工場で生産していたのですが、工場見学に訪れた時、やけに暗いなぁと思ったんです。
当時、中国では電気代を抑えるため、電気も煌々とは点けないんですね。夏のクーラーすら嫌がってつけないくらい。まだ現代のような異常気象ではなかったから凌げたのかもしれませんが、工場内が薄暗いのはよろしくありません。
「電気代がかかってもいいからもう少し明るくしていいよ」と言ったものの、中国の方達はやっぱり電気代がもったいないからと薄暗い工場内でせっせとシルク靴下を作っているわけですよ。

 となると、検品しようと思っても暗くてちゃんと確認もできない。シルクの靴下って機械でダーッと編んでいくんですが、その機械もしょっちゅう故障するんです。ところが検品がきちんとされてないものだから、靴下には穴がいっぱい。

 それどころじゃありません。右左でサイズがまったく違う靴下が梱包されることもありました。もう、目も当てられないぐらいのものが出来上がっていて、僕が頭に描いていたシルクの靴下とはかけはなれた商品がいっぱい世に出回ったんです。 
そりゃあ、お客様としてはあり得ない話ですよね。「どうしたら左右でこんなに大きさの違う商品ができるんだ!」とお怒りです。

 改善方法は工場の電気を明るくすることしかありませんでした。再び中国の工場に行き、徹底して工場内の電気を明るくするように言いました。検品する従業員の人数も増やしてしっかりチェックしてもらうようにしました。

 シルク商品の幅を広げたかった僕は、次にシルクの布団を作りました。ただ、これは今だから言える話ですけども、シルクというのは品質がピンキリなんですね。
シルクはシルクなんですが、蚕さんが吐き出す最初の糸と吐き終わる最後のほうの糸は色や糸の太さが違うんです。その部分を布団に用いて僕は安くして販売したというわけです。

 ところが、

https://asagei.biz/excerpt/69402
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