安藤広大著「とにかく仕組化 人の上に立ち続けるための思考法」を読みました。
帯に【「人」は責めるな、「ルール」を責めろ。】とあり、これは組織運営の本質であると考えていたので帯買いでした。
「とにかく仕組化」を読んで、自分の会社に置き換えて考えた感想を紹介します。
⇩とにかく仕組化
【レビュー】とにかく仕組化|安藤広大著を読んだ感想
「とにかく仕組化 人の上に立ち続けるための思考法」の著者は安藤広大さんです。
主な著書には「数値化の鬼」「リーダーの仮面」があり、リーダーの仮面が参考になったこともあり「とにかく仕組化」を購入しました。
シリーズ75万部以上売れており、リーダーや経営者におすすめの著者となります。
実際に「とにかく仕組化 人の上に立ち続けるための思考法」を読み、自分の立場や会社に置き換えた感想を紹介します。
部下の課長に読ませたい
帯にある【「人」は責めるな、「ルール」を責めろ。】が仕組化の本質といえますよね。
「ヒューマンエラーはない、あるのはシステムエラーだけだ」とキンコン西野さんもいっています。
僕自身に置き換えると、自身も部長職となり、部下であるこれまでの係長が課長職となりました。
プレイヤーからマネージャーに変わるときに仕組化は非常に重要な考え方です。
課長職になる部下はこれまでもミスを咎める性質がありました。
「なんでできていないんだ!」「前にいっただろ!」「同じミスを何回するんだ!」
その都度、「それはミスをした仕組みに問題があるから、ミスを怒らない仕組みを考えよう」と注意してきましたがなかなか考え方を変えられませんでした。
書籍だと客観的にこの考え方を植え込むことができるはずです。
部下に「とにかく仕組化」は読ませたい1冊であると思いました。
性弱説を基盤にする
人は生まれながらに「善」or「悪」か、性善説と性悪説で語られますが、書籍では【性弱説】の立場に立っています。
人は生まれながらに弱い生き物であるという考えです。
とにかく仕組化では「人はラクをして生きるものだ」と精神論は諦めた上で物事を考える立場を取っています。
人は段々とサボってくる・人は手を抜いていく・人は忘れる。
このような過ちは人が弱いから起こるのだと考えてみると、仕組化の大切さがわかります。
替えの効かない人を作らない
人はみな替えの効かない人材になろうとしていきます。
これは僕自身もそうでした。
自分にしかできない仕事を持つことが会社での希少価値となり、自分の評価を上げることができると考えていたのです。
しかし、これは組織にとっては非常に危険な状態となります。
「とにかく仕組化」では、その人しかできない仕事がある状態を「属人化」と呼び、属人化している組織を明確に否定しています。
人は自分の価値を作ろうするので、放っておくと組織は属人化していきます。
「とにかく仕組化」を読んで、その人にしかできない仕事を減らし、その人がいなくても大丈夫な状態を作ることが大事であると再確認できました。
自らの責任で言い切る
管理職の仕事のひとつに「責任を取る」ということがあります。
なぜその仕事をその人がやるのか?
人は納得感や理由を求める生き物です。
説明が不足していたり、やることに疑問を覚えるような仕事に反発されることもあるでしょう。
また、社歴が長い人ほど独自ルールを作っているものです。
とにかく仕組化では、管理職が自らの「責任」で言い切ることを推奨しています。
「そのルールは今も必要です。私がそう判断ました。」
「私が許可したので問題ありません。」
人を動かすには自らの責任で決めることの大事さが非常によくわかりました。
企業理念のない会社はやばい
上司やリーダーは「どこに向かっているか」を明確にする必要があります。
目的地が明確になっていないと、社員はどこに進めばいいかわからなくなってしまうからです。
この軸がなければ、利益を求めて何をやってもいい集団に成り下がってしまいます。
共通の目的地が明確になっているからこそ議論になるわけで、目的地がバラバラだと同じ仲間のはずなのに争いが起こることもあります。
その目的地の最たるが「企業理念」です。
理念があるから一貫性が生まれ、会社の意思決定が上から下に正しく伝わっていくのですね。
部長職になった僕の役割は会社の理念をベースに、僕の統括する営業部の理想や目的地を明確にすることだと再認識できました。
ただし、僕の会社の企業理念は不透明な部分があるので、経営陣にも意見していきたいと思っています。
【レビュー】とにかく仕組化|安藤広大著を読んだ感想
「とにかく仕組化 人の上に立ち続けるための思考法」安藤広大著を読みました。
改めてリーダーとして仕組化していくことの大切さと、仕組の作り方を学ぶことができました。
課長から部長に昇進したタイミングだったので考えの切り替えにも役立ちましたね。
係長から課長に昇進した部下に貸して読ませようと思います。
リーダー必読の1冊!おすすめです。