「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」などを手掛けたテレビプロデューサーの佐久間亘行さん著の「佐久間亘行のずるい仕事術」を読みました。
特にゴッドタンは昔から好きだったので、気になっていた書籍だったんです。
仕事をしていくうえで非常に大事な本質が学べる1冊でしたので、読んでみた感想を紹介します。
【レビュー】「佐久間亘行のずるい仕事術」を読んだ感想
「佐久間亘行のずるい仕事術」を読んだ感想をご紹介します。
まだ読んだことのない方や気になっている方の参考になれば幸いです。
タレント本じゃなくビジネス本
佐久間亘行さんはゴッドタンやあちこちオードリーのプロデューサーで、オールナイトニッポンなどのパーソナリティでも活躍されています。
テレビに出ていることもあるので、タレントみたいに思っている人もいるかもしれません。
だから「佐久間亘行のずるい仕事術」もタレント本なんじゃないかと思ったら大間違いで、ゴリッゴリのビジネス本です。
「ずるい仕事術」と書いてますが、仕事をうまくやるための仕事術が描かれています。
要点に黄色いマーカーがついているので、非常に読みやすいのも特徴的ですね。
やりたい仕事をやるための秘訣がわかる
佐久間亘行さんはお笑い番組が少なかったテレビ東京において、お笑い番組で成功を収めています。
お笑い番組で成功を収めるまでの実体験ベースの事例がたくさん書かれており、やりたい仕事をやるための秘訣がわかる本です。
サラリーマンには葛藤がありますよね。
やりたい仕事と会社から求められるやりたくない仕事の間で苦しんでいる方も少なくないはずです。
そんな悩みを持っているサラリーマンに特に読んでもらいたい1冊といえます。
テレビの裏側がおもしろい
「佐久間亘行のずるい仕事術」では、テレビの裏側が描かれています。
視聴者として見ているテレビの作り方を、プロデューサー視点で描かれている点がおもしろいですね。
キャスティングのポイントや企画案の出し方や通し方など、テレビの裏側を垣間見ることができます。
そして、これらは実際にビジネスの場においても使えることばかりなんです。
テレビ業界も社内調整がたくさん必要で、僕らサラリーマンに必要な社内調整にも参考になります。
若年社員に読んでもらいたい
「佐久間亘行のずるい仕事術」は「なるほど」「確かにそうだよなぁ」と大事なことの再確認ができました。
管理職である僕が読んでも参考になりましたが、とくに若年社員に読んでもらいたい1冊だと思っています。
むしろプレゼントしてもいいから読んでほしいですね。
若年社員の方はきっと意識していないと気づかないことばかりですし、テレビという身近なテーマなので読みやすいはずです。
僕が若いころに出版されていたら、若いころに読んでおきたかったです。
佐久間亘行のずるい仕事術で響いた言葉
「佐久間亘行のずるい仕事術」を読んでみて響いた言葉をいくつか紹介します。
忘れないように胸に刻んで、仕事に活かそうと思います。
コミュニケーションは「最短距離」よりも「平らな道」
管理職になって結構失敗をしています。
自分が信じる道があるほど、正論で相手をやり込めようとしてしまうんですね。
正論をまっすぐ吐くと、たいていの場合は嫌われる。だから言いたいことがあるときは、伝え方に気をつけよう。コミュニケーションは「最短距離」より「平らな道」を行くことだ。
どんなに根拠をつけて、正しく論じても相手は人であることを忘れてはいけませんね。
人には感情があります。
相手のメンツを潰してしまっては自分の通したい意見を通すことはできなくなります。
自分を下げて、相手のメンツを潰さない言葉選びをすることが大事だと理解できました。
「問題児」には先手を打つ
会社にはキレる、サボる、エラそうにするような、チームクラッシャーがいますよね。
そんな「問題児」の取扱いには僕もとても苦労しています。
そんな問題児への解決法が目から鱗でした。
チームクラッシャーには自己評価が高く「メンツ命」の人が多いから、こういう人には正論を解くより、「こういうことをしたらダサいですよね」と伝えることが行動抑制のキーになる。例えば僕は、新しい現場に入るたびに「キレる人はキャパシティが狭い。仕事ができないこととイコールだ」と口に出しまくっていた。怒りで周りをコントロールしようとする人を、先手を打って封じる作戦だ。
先手を打って、やってほしくない行動をダサいと断じてしまえば、相手の行動抑制になりますね。
たった一人の問題児が周りの雰囲気を壊して、全体の空気を悪くすることも少なくありません。
チームを組み立てるときには、先手で行動規範を作ることがポイントであることがわかりました。
企画書は「ラブレター」
管理職になると、会社に通したい稟議や会議議題が増えてきます。
ここで「企画書」「稟議書」「プレゼン資料」などを会社に出すことがありますよね。
この企画書について、佐久間亘行のずるい仕事術では「出すもの」ではなく「通すもの」であると強く定義しています。
会社のお金でやりたいことをやらせてもらうのだから、「会社にとってのメリット」を意識して企画書に入れ込む必要がある。~中略 自分の「言いたいこと」よりも、企画書の読者(上司や会社)が「知りたいこと」を優先的に入れ込むことが、採用率を大きく上げるポイントなのだ。
ついつい自分の主張を通したいあまり、自分目線で企画書は書いてしまいがちです。
しかし、大事なことは相手の目線で資料を作ることなわけですね。
根拠や数字を効果的に使って、どれだけ説得力を持たせるかをか考えるか。
それはもうラブレターのように何回も何回も書き直してでも、思いを伝える方法は試行錯誤することが大事だということなんですね。
【レビュー】佐久間亘行のずるい仕事術|佐久間亘行著を読んだ感想まとめ
「佐久間亘行のずるい仕事術」は、ビジネス本としてとても参考になりました。
テレビプロデューサーの立場で成功した体験談がベースとなっているので、非常に説得力があります。
大好きな番組である「ゴッドタン」の話題も多いので、ゴッドタンが好きな人にも読んでもらいたいですね。
若年社員から管理職まで幅広い層におすすめの1冊です!