人材不足が叫ばれる建設業界ですが、常に忙しいというわけではありません。
仕事量には波があり仕事がない時期や暇な時期ができてしまうこともあるのが実態です。
しかし、抱えている社員や職人さんを遊ばせているわけにはいきません。
そこで、建設業界において仕事がない時期には、どのような営業活動をしたらよいのか対策をまとめました。
建設業界にいる営業の方の参考になれば幸いです。
【建設業界】仕事がない時期はいつ?
建設業界で仕事がない時期はいつなのでしょうか?
市場全体やエリアによる状況を踏まえて考えてみましょう。
公共工事関連は4~6月
公共工事は4~6月頃は比較的発注の少ない時期となります。
予算編成が年度末で終わり、4月~6月にかけての年度当初は工事量が少なく、年度末に工事の完成時期が集中しやすい傾向があります。
発注時期の平準化を国も掲げていますが、現実的には3月にかけて建設業界は忙しい会社は多いはずです。
年度をまたぐ大型現場を抱えていない会社は、4~6月頃に暇な状況となることもあるでしょう。
降雪地域の冬
新潟や北海道などの降雪地域は冬期に工事施工が困難になります。
建設会社も除雪作業を行う程度しかできないので、工事の発注や施工も降雪を見越した発注となります。
気候については人間がどうこうすることはできませんからね。
エリア的に建設業が動かないエリアがあるのも現実です。
市場の小さい地域
建設業界は地域に根差している仕事です。
地方部では公共事業の発注も地元に還元するため、市内に支店や本社がある会社縛りの案件が多くなっています。
そして、人口の少ない地域では財源も少なく、民間建築事業もあまり行われないエリアがあります。
少子高齢化や過疎化の問題と建設業界も密接に関係しており、市場の小さい地域では仕事を探して仕事がないことはあり得ます。
時期に関わらず、人が多い場所に行かないと仕事がないエリアもあるのが実態です。
仕事が受注できない時期
もともと仕事のない時期に競合に仕事を持っていかれて、受注ができない時期もあるでしょう。
市場は競争社会なので競合ががんばっていたり、営業が怠けていたりすれば仕事が受注できません。
元々の発注や案件量だけでなく、営業力が足りないと技術職を遊ばせてしまうことにもなります。
建設業は可能な限り技術職を回すことが利益を確保するために重要です。
【建設業界】仕事がないときの対策7選!
建設業界は仕事がパンクしたり、仕事がない時期があったりして、仕事量に波がある業界です。
では仕事がないときに建設業界の営業マンはどうしたらよいでしょうか?
仕事がなくて暇な時期の対策を解説します。
①民間事業に営業する
公共工事は発注時期に波があります。
ですが、民間事業は比較的工事の時期は分散しています。
デベロッパーなどの開発業者に関わる事業や再開発事業など、民間事業でも大型事業はたくさん行われています。
価格面で競争することになるかもしれませんが、技術者を遊ばせておく方がデメリットがあります。
仕事の波が少ない業界に営業すると、仕事がない時期を減らすことができるでしょう。
②仕事がある地域に行く
エリア的に仕事が少ない地域であれば、足を延ばして仕事がある地域まで営業するのもひとつの手段です。
人口の多い首都圏のほうが仕事はあります。
全国展開していている会社であれば、ほかの支店に応援に行くのもありですね。
仕事がなければ仕事がある地域に出稼ぎに行く。
「仕事がない」と何もしないでいることのほうがリスクですから、エリアを広げることで解決させましょう。
③薄利でも動かす
自社の仕事がない時期は競合他社にとっても仕事がない時期です。
一定の仕事量しかなければ、競合とのパイの奪い合いになるわけで価格競争も起こりえます。
ここで、価格競争から降りてしまうと本当に仕事がなくなってしまいますので、タイミングによっては薄利でも動かすことを優先する判断が必要になります。
受注さえしてしまえば追加受注もあり得ますし、次の仕事にもつなげやすくなります。
動かないほうがリスクがあることを理解しておきましょう。
④営業の数を打つ
仕事がないときには見込みが薄い顧客や案件にまで営業をかけるしかありません。
電話をたくさんかけて飛び込み営業をして、営業の数で勝負して少しでも見込み案件を引く。
建設業といってもBtoCのハウスメーカーなどは地主への営業をローラー的に行う業界もあります。
見込み客を引けなければ、暇になり上司から怒られることもあるでしょう。
仕事がない時期には数多くあたるほかないかもしれませんね。
⑤人脈をいかす
営業マンは多くの人に会っているはずです。
定期的にメールや電話をすることで思い出してもらうことが次の成果につながります。
一度手に入れた人脈は使わない手はありません。
仕事がないなら「ご無沙汰しております!」と久しぶりの連絡を入れてみましょう。
建設業界は1~2年で新しい現場へ移動していきます。
タイミング次第で今抱えている課題が仕事に繋がることもあるんですよね。
⑥定期訪問する
直接足を運ぶ定期訪問や、部長クラスの人を紹介してもらい本社に営業するのもおすすめです。
なかなか即効性はありませんが、暇なときでも動き続けることが大切です。
ちゃんと顔を合わせて話をすることで関係値は深まりますし、雑談の中から次につながる良い情報がもらえるかもしれません。
暇だからといって、会社でパソコンとにらめっこしていても仕事は降ってきません。
即効性がなくても足を動かしましょう。
⑦情報収集する
仕事がないタイミングも一時的で、すぐに忙しくなってしまう可能性もあります。
そんな谷間の時期であれば情報収集に充てるのもおすすめです。
官公庁の発注予定や大規模事業の情報などを集めて、すぐに動けるようにしておくと強いですね。
また、未開拓市場・未開拓エリアの開拓も情報が重要です。
インターネットや足を運ぶことでわかることもたくさんありますので、一時的に暇な時期には情報収集も行いましょう。
【建設業界】仕事がない時期はいつ?仕事不足で暇なときの対策7選!まとめ
建設業界は仕事がないときと忙しいときの波が激しい業界です。
仕事がないときに行うべき営業を改めて紹介します。
仕事がない時期が生まれるのは仕方ありません。
これらの対策で仕事がない時期を乗り切りましょう!